コロッケは、フランス料理のクロケット(croquette)がルーツといわれています。
クロケットは、フランス料理のアントルメ (entremets)という分野に属し、
次々出てくるコース料理の箸休めという感じでした。
中華料理でいう点心のようものでしょうか?
ただし、その テイストはクリームコロッケに近かったといいます。
日本においては1872年、『西洋料理指南』という本に、早くもポテトを使用した
揚げ物が登場し、1895年の女性向きの雑誌『女鑑』(1903年の 『食道楽』が
最初の説も)には、ポテトコロッケのレシピが紹介されています。
ではなぜ、クリームコロッケがジャガイモを使用した料理に変身を遂げたか
というと、庶民の味を目指したからだとか…。
確かに、当時のクリームコロッケは高級レストランのメニューで、
庶民が気軽に食せるものではありませんでした。
そこで、ジャガイモメインの安価なコロッケが出現したというのが通説です。
誰の発案によるものか気になる所ですが、残念ながら資料が残っていません。
因みに、日本以外にコロッケ好きの国はというと、オランダが挙げられます。
なんと、街中にコロッケの自動販売機があるそうです。
味は塩味が効いたクリーム風味、う〜んビールにあいそう。 |